私の夢には続きがあります。
二十数年前、この東京ドームで巨人・原辰徳はそう語り選手生活に幕を下ろした。
卒業コンサートを終えた心にはこの言葉を思い出しながら次への一歩を歩めそうという思いが沸々と湧いてきている。
総括するならば、前提として誰も置いて行かないし深く愛を注いだ子にちゃんと深い愛で返す姿勢。
この想いを体現していたライブだったと思う。
まとまってる気がしないけど、ぼちぼち思い出を振り返ってみようと筆を執ってみた。
初めて知って足掛け3年半。披露される曲達を聞きながら思い出が浮かぶくらいには本腰入れて応援できていたのかなと思った。
「Rewindあの日」を聴いて思い出すのは個人的に印象に残っている7thバスラでの若月佑美・西野七瀬両名と組んでの披露。よくよく考えれば、片や軍団長、片や憧れの存在、そしてオリメンもう1人はかつてのバレンタインでウニを贈った大切な存在。
そりゃ思い入れも深くなっただろうと想像できる。
かつてその7thの披露が好きで、という話をミーグリでした時に嬉しそうにしていた姿も印象に残っていただけに、尚更。
「失恋お掃除人」も何年待ったか、どれだけ渇望したか。
幕間映像でスプーン見えた瞬間にもう1人座席で「ア"ーーー!!」ってなってましたもん。
待たせた分のお返しとばかりに三国志風ドキュメント風の幕間映像で前振り。
梅珠の衣装が若様卒セレの時のそれであることもすぐわかった。
「軍団」Tシャツ着てたし、まあ「白米様」は卒コン妄想セットリストに入ってたし、そこまでは予想の範疇だったけど、「二度目のキスから」までやり切るかと。諸葛亮美月、流石である…
昨年夏の思い出もまた呼び起こしてくれていた。
もっかい最後に「自分じゃ」\ない感じー!!/出来たの良かった。
「17分間」で歌詞をなぞるような幕間映像をその曲のセンターの子のナレーションでやったわけで。
で、次の幕間はかっきーナレーション。
ここで当確出てからの「僕の負けみたいじゃないか…」 からの「I see…」で爆沸き。
本腰を入れて応援してたかなという思い。ともすればそんなもの一歩通行でも仕方ないものなはずだが、2日目はバックステージ花道沿いのアリーナを引く幸運にも恵まれた。やはりそこでしか見れない景色もあった。
初日も2日目も筒井のめんちゃんがバクステに烈火の如くファンサを振り撒いてた。なかなかそういうイメージがなかったのでビックリするくらいには振り撒いてた。これが革命児か…
それ以外にも黒見ちゃんにはズッキュン貰ったし、清松(清宮レイ・松尾美佑)両名にもベルクうちわに気づいてもらえた。気のせいじゃなければ。
なんか気がつくと主役は卒業する彼女だったのだけど、純粋になんかこうやっぱり乃木坂のライブ楽しい!って改めて実感する自分もいて。まあ、運とタイミングが良かったのは前提として、なんというか卒コンでそれを引くあたり、ここまで応援してきたいちファンへのご褒美なのかなとも思った。
もちろん、推しも見逃していない。梅澤美波と山下美月の組み合わせ。
「映像研には手を出すな!」の実写版から乃木坂にのめり込んだ身としてはこの2人には特別な思い入れがあった。そして2人への思い入れは「僕は僕を好きになる」でのドキュメンタリーでより深いものになった。
その2人の最後のデュオでのステージを間近で。
この2人だけのデュエット曲こそ叶わなかったものの、それが出来る最後のチャンスを目前で見れたことに感謝したい。
さて、振り返るべき上で一番語りたいのがここからの話。
このライブ始まる前は、もうこの2日間を過ぎたらこの幸せを抱えたままファンを終えてもいいとすら思っていた。正直なところ。
ただ多分彼女はこうもいうと思った。これからの乃木坂もよろしく、と。
とするならだ。この先の未来の答えを見つけるのならこの2日間なのではと。
そして思い出す。卒業コンサートというのは主題は当然卒業するメンバーを見届けるというのが主題ではあるが、経験則その場において光を放つ星に出会うことがある。
北野日奈子卒業コンサートに見た松尾美佑という光がそうなら、今回のそれはまさしく菅原咲月という女の子にあったと思っている。
乃木ののを1日目の開演前に聞いていたのもそうだけど、去年の全ツのバナータオルを買っていたり(卒コン前にタンス整理してたらあった)、乃木のの就任以前に夢に単独ラジオの公開録音に行く夢を見たり。気がつくとこのライブの主役と合わせ、その次に双眼鏡で姿を追っていたのは彼女かもしれない。
彼女その目、その姿には意気込みという炎を感じた。アリーナE9から見たSing out!での姿。芸術作品かってくらい綺麗だった。本来眺めるべきはバックステージで最後の舞を踊る主役だったのかもしれないけど、見惚れてしまった。
見つめた先で彼女はそれの動きを踊りながらも見つめスッとまた振りに戻る姿になんかグッと来た。
多分、彼女に次の夢を託してもいいかもしれないと思った。ファンが推しに夢を託すと書くとなんというか仰々しいことこの上ないのだけど、これを正しく言い換えるなら「乃木坂をこれからも追いかける理由」の大きな部分を占める存在になると思った。
正直終えてからのここ数週間、確かに心に穴は開いたような気分だが不思議とまあ寂しくない。
まだ乃木坂46メッセージから本人からのメッセージは来るので波動は感じ垂れるのも大きい。
合わせて卒業時の挨拶でも、また皆さんと会えるように充電してきますと宣言していたのもあるだろうか。
本当の寂しさはまた先にやってくるかもしれないけど、今はまだ夢の中に居させていただくとしよう。
「ありがとう」と「さよなら」は卒業の時にって言ったけど、「さよなら」は今は必要なさそうなので、この話の締めくくりはこの言葉で締めさせていただくとしよう。
山下美月さん、アイドルになってくれてありがとうございました!
(〆)